こんにちは。ながしまゼミ2年の石川です。

2年生の秋学期が終わり、資格勉強やゼミ活動に力を入れて春休みを3年生に向けての準備期間として過ごしています。そのため、個人的に忙しいと感じており、春「休み」なのか?といつも疑問に思っております。

さて、今回はつなぐ力プロジェクトの一環として、ワークスモバイルジャパンの方にMECE講座を実施してもらい、参加した成果や感想などについてご報告したいと思います。

まず、MECEとはロジカルシンキング(論理的思考)を行う上で重要な概念の一つとなっています。

ロジカルシンキングでは、一貫していて筋が通っている考え方、説明の仕方が求められます。しかし、その際に結論に対する根拠に「漏れ、ダブり」があるとロジカルシンキングが崩れてしまいます。

その「漏れ、ダブり」を失くすための対策方法としてMECEという概念が存在しています。
※MECEを簡単に表すと「漏れなく、ダブりなく」となる

今回の講座では「漏れなく、ダブりなく」の「漏れ」をなくすにはどのようなことが必要かを学びました。

漏れをなくすために必要なことは大きく3つあります。

まず一つ目に、聞き手は誰かを考えることです。聞き手が何を求めているかによってMECEは変わってきます。そのため、「聞き手が聞きたいことを漏れずに伝えきれているか」を確認する必要があります。

そのため、聞き手が明確になっていないと漏れが発生してしまうということになるため、聞き手は誰かを考えることが重要となります。

二つ目に、グルーピングを行うという方法があります。例えば、「ゼミで学べるコンテンツは何か?」という問いに対して、1.ブログを書くことによって文章力がつく 2.社会人の方とコミュニケーションをとることによって社会人基礎力がつく 3.就活準備としてグループワークなどを行い、満足できる就活を行えるための準備ができると3つ挙げるとします。

上記のように3つ並べるだけだと「本当にこれで漏れがないのか?」と聞き手が疑問を持ちます。その際に、有効的なのがグルーピングです。

同じように「ゼミで学べるコンテンツは何か?」という問いに対して、例えば、ゼミで学べるコンテンツを1.学術的知識 2.社会人基礎力 3.実践でしか身につかない力という3つにグルーピングします。ここから、それぞれの根拠(理由)を説明していきます。例えば、1.なら企業分析を行うから。2.であれば、企業の人とコミュニケーションをとるから、といったような形にできます。

こうすることにより、聞き手が「漏れがないのか?」という疑問を感じにくくなります。しかし、グルーピングの項目に漏れがないようにすることは要注意しなければならないということも学びました。

また、グルーピングのグループを作成するときに、既存のフレームを使用しても有効であるとおっしゃっていました。例えば、PEST分析は既存のフレームに当たります。
※PEST分析→P:政治 E:経済 S社会 T:技術の4つの視点から業界環境を分析するもの

PEST分析などの既存のフレームは誰もが納得するグルーピングになるため、利用しやすいです。しかし、こればかり利用していると聞き手によっては満足のいかない結論になるという可能性もある点に注意しなければなりません。

一方で、自ら考えたグルーピングについては「なぜそのグルーピングになるのか」を説明できないと根拠として成立しません。そのため、自分の納得ができるかつ説明ができるグルーピングを行う必要があります。

3つ目に、自分の思考のプロセスを話すのではなく、ピラミッド構造に落とし込むことです。「この結論に至るまでに、まず私はこのように考え、このようなアイディアになりました。」といったプロセスを話すことはMECEとはなりずらいです。

思考してきたことを「結論→根拠→方法」というピラミッド構造に落とし込み、順序だてて説明することがMECEになるために大事なことになります。

主に上記の3つを意識しながら「漏れ」を失くしていくことが重要となります。

今回の講座を受けた感想としては、「今まで、漏れがありすぎたな..」というように今までMECEができていなかったことを痛感しました。また、単純に「難しすぎる」と感じました。しかし、それは今までやってこなかったことも原因であり、少しずつ改善するしかないとおっしゃっていました。

そのため、焦らずに普段の生活の中で「この文章はMECEとしてどうなのか?漏れはないのか?」といった疑問を持てる癖をつけていきたいと思います。

講座は第二回目も予定しているので、引き続きMECEについての学びを深めていきたい所存です。

ながしまゼミ 石川光一