こんにちは。ながしまゼミ3年の渡邉陸斗です。新学期が始まり、私たち3年生にとっては就職活動が本格的に始動し始める時期になりました。

 ながしまゼミの活動で行っている「多摩未来共創会議」について寄稿。私の所属している3班は多摩未来共創会議の最終回である10回の執筆を行いました。今回のテーマは「多摩エリアの民間研究所」。私たち学生から見ると、研究所とは一体何をしているところなのか、何のために存在しているのか全くわからない状態であり、身近にある研究所すら挙げることができていませんでした。

 今回では、多摩エリアにある民間研究所はいくつあるのかを調べて行こうと思います。しかし、多摩エリアの民間研究所全てを網羅しているデータは中々見当たらず、全国試験研究機関名鑑編集委員会「全国試験研究機関名鑑2008-2009」のデータを元にしています。

図1
図2

多摩エリア 分野別研究所数(全国試験研究期間名鑑編集委員会「全国試験研究機関名鑑2008-2009」)

 図1の立地状況を見てみると八王子市や日野市、そして都心に近いエリアに研究所が集中していることがわかります。東京都23区には多くの企業の本社が所在しています。よって都心と地理的に近い多摩エリアは、本社と研究所の連携が素早く取れるという利点があり、民間研究所が増えていったのではないかと考えています。

 また、多摩エリアの分野別研究所数では、全体の半数以上が電気や機械といった分野になっています。多摩エリアの歴史を紐解いてくと一大軍需産業や航空機産業、日本の三大工業地帯の一つである京浜工業地帯などの歴史が多く刻まれています。民間研究所の立地と過去の軍需産業や鉄道の歴史は無関係ではないように思います。

 このように、多摩エリアには電気や機械を中心に様々な分野の民間研究所があることがわかりました。日本の民間研究所が全て載っている表は、先に挙げた「全国試験研究機関名鑑2008-2009」のみでした。機会があれば、民間研究所全てを網羅した最新の表を作成できたらなと思います。