梅雨もようやく明けそうだな…と思いカレンダーを見るとすでに7月も終わりになっていました。今年は梅雨の始まりも明けるのも遅かったように感じられるのはわたしだけなのでしょうか…🌀☁️

 さて今回は我らがながしまゼミの担当教授である長島教授が、大学院で開講している講義に(特別にスタッフとして)参加させていただきました。横浜市役所の方にお話しいただいたので、そこで学んだことをお話ししたいと思います。

横浜市は都会であり、人が来るものの特に目立って紹介できるものや特別なものがなく「大河が作れない街」とも呼ばれているそうです。その環境に負けることなく、ないものはない!と受け入れてあるものを生かしまちづくりを進めてきています。

 横浜市の取り組みとして共創推進会というものがあります。これは公民連携制度・手法を一括していて、民間や行政の内部からの声を聞き、適材をマッチングしたりリサーチを行ったりと「公民連携のハブ」としての役割を果たしているそうです。既存にとらわれず民間と行政が直接対話をしてイノベーションを生み出し、新しい価値を共創する目的組織として共創推進会活動しています。例として横浜市のゴミ捨てアプリが挙げられます。横浜市には380万人もの人が住んでいて外国人も多くゴミの分別が疎かになっていたり曜日がずれたりよ多くの問題がありました。この問題をNTTドコモと共同開発したゴミ捨てアプリで解決しました。このアプリを開発するのに税金は使用せず、データだけをドコモに共有。横浜市以外でコンテンツ利用をする自治体から集金し、税金を使わないで価値をあげています。

 また、みなとみらいエリアで2014年から行われている「ピカチュウ大量発生チュウ」は1週間で186億円もの売り上げを上げる横浜夏の名物イベントとして、横浜の魅力の一部になっています。このイベントはもともと横浜に魅力があったから舞い込んできたものではなく、横浜にはこんなに良いところがあるんだとPRした努力の賜物として成り立っているものなのです。

 今回の講義を通じて、多様なひととのパートナーシップに必要なのは「共感」であり、ビジョンや理想、想像の足並みを揃えることは問題解決・事業構想をするには重要なポイントであるということが一番印象に残っています。事業の構想やイノベーションを起こすことは絶対に1人ではできません。新しい可能性は自分の中だけにあるのではなく他者の脳内にも潜んでいて、それを見つけ出すには共感のポイントを一致させることが重要だとわたしは考えました。特にまちづくりのためのイノベーションは、建設などのハード面に偏りがちですが、いずれは負の遺産になる可能性があるため、ソフト面の改善や再構想をメインとし、一つ一つ何が課題であるのかと向き合う必要があると思います。

 わたしは今まで「横浜の魅力を伝えながら、自分自身も横浜と一緒に成長できる仕事がしたい」という漠然とした夢しかありませんでした。ですがこの講義を受け「ソフト面のイノベーションで横浜の魅力を引き出し、その過程で自分の創造力を成長させられる仕事がしたい」という明確な目標を見つけることができました。普段は学生と先生方の意見を聞く機会ばかりですが、長時間大人の方の意見や疑問などを聞くことはこれから自分が大人になる上で大切なことだと思いました。

 今は外に出るのもためらう時期なので、コロナが収束したらまたみなとみらいや横浜の街に足を運びたいと思います。皆さんにも横浜という素敵な街にぜひ遊びにきていただきたいです🚃💭