今私はゼミの研究で神奈川県平塚市を調べています。平塚市には、横浜ゴム株式会社という100年以上続く企業があります。「横浜」ゴム株式会社というに横浜に拠点はありません。なぜ横浜にないのでしょうか。
1917年に古河電工(当時の横浜電線製造)と米国のBFグッドリッチという企業との合弁会社として設立され、社名は横浜護謨製造株式会社で横浜市平沼町に平沼工場完成されました。そして、米国製のベルト、ホース、タイヤの製造設備を導入し、製造を開始しました。1923年に関東大震災により平沼工場が壊滅してしまいましたが、横浜市鶴見区平安町に横浜工場を完成させ再スタートしました。
そこから、横浜ゴム株式会社の強みである、雨に強い、低燃費性能が高い、そしてなんといっても後にモータースポーツでもトップクラスと言われるほどの高い運動性能が認められていきます。1938年に天皇御料車の3代目「メルセデス・ベンツ 770グローサー」用タイヤを製造し、さらに1941年からは零式戦闘機用タイヤの製造を開始しました。
その後、生産能力を拡大していきましたが、1945年に横浜工場は連合軍の空襲により操業不能になってしまいました。
終戦後、1952年に平塚市にあった海軍火薬廠の広大な土地に平塚工場を建てました。これにより、横浜工場は閉鎖になり、1963年には社名を横浜護謨製造株式会社から横浜ゴム株式会社に変更しました。その後も事業を拡大していき、現在の形となっています。
また、皆さんがよくご存じのヨコハマタイヤは横浜ゴム株式会社が1969年に米国のタイヤ販売会社として「ヨコハマタイヤ・コーポレーション」を設立した会社です。今は、横浜ゴム株式会社のタイヤ販売をほとんどヨコハマタイヤが行っています。横浜ゴム株式会社とはとても身近な企業だったのです。
引用
・横浜ゴム株式会社 ホームページ
・平塚市市役所 ホームページ
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