現在、ゼミの活動で京浜工業地帯と多摩の繋がりついて調べています。その中で、私としては身近な存在であり普段から利用している「南武線」が京浜工業地帯と多摩との繋がりを見ていくうえでのキーワードの一つであったので、その繋がりについて今回お話したいと思います。

戦前、現在の京浜工業地帯の礎とも言える、鶴見から川崎にかけての海岸沿いの埋立事業が終了すると、様々な会社や工場がその地に進出しました。その中の一つに浅野セメント(現・太平洋セメント)があります。当時は日本としてのセメント産業は始まったばかりで、浅野セメントは日本最古のセメント会社でありました。浅野セメントは川崎に工場を置いた後、セメントの原料が豊富に取れる西多摩にも採掘場や工場を設置しました。西多摩で採掘した原料を、川崎まで輸送するために開通したのが南武鉄道(現・南武線)でした。

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普段から利用している南武線が、セメント輸送という形で京浜工業地帯と多摩を結んでいたという歴史があることを知りました。今後もゼミの活動を通して、多摩と以外な形で繋がっている企業など調査していきたいと思います。

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