こんにちは、ながしまゼミ4年の加川です。今回は、秋留台高校の皆さんを対象に実施した「多摩大学高大連携大学見学会」の一環として行った高校生のゼミ体験プログラムの一部である、まちづくりのワークショップについてお話しします。どのようにしてこのワークショップを作り上げたのか、その準備段階も含めてご説明します。

 ワークショップのテーマとして「まちづくり」を選んだ理由は、私たちが普段から様々なプロジェクトで取り組んでいるテーマであり、ゼミ生としても挑戦する可能性が高いためです。今回の具体的なテーマは、「Dila拝島に若者を呼び込むための店舗を考える」であり、理想のフロアマップを完成させるワークショップを行いました。このテーマを選んだのは、秋留台高校の生徒さんが多く利用する拝島駅が、彼らにとって最もイメージしやすい場所だからです。

 準備は、開催日の2日前からチームメンバーの家に泊まり込みで行いました。今回も開催当日ギリギリまで準備が続き、3年間のゼミ活動を通しても最も治らない部分であると痛感しました。大学側から高い期待とクオリティが求められていたため、プレッシャーを感じながらの作業でしたが、最終的には満足のいく準備を整えることができました。

 しかし、実際のワークショップでは想定外のことや苦労する点が多々ありました。開催当日、会場設営やリハーサルは順調に進みましたが、いざ本番になると高校生の反応が予想以上に悪く、こちらの問いかけに反応しない子やネガティブな発言しかしない子が多く、ディスカッションとして成り立つか不安な雰囲気でのスタートとなりました。

 私自身も高校生のグループに混ざって会話をする中で、ワークショップの内容が彼らにとって難しいことに気づきました。そのため、期待するゴールには届かないかもしれない意見に対しても、まずは全ての意見を肯定することを意識しました。すると、後半になるにつれて意見が出やすくなり、最終的には形にすることができました。教員の方からも、生徒さんの積極性を引き出すことができた点についてご評価いただきました。

 今回の企画を通して私が反省したポイントは主に3つあります。1つ目は、高校生のレベルに合わせたコンテンツが作れなかったことです。これはやってみなければわからない部分も多く、今回の経験は非常に有意義でした。2つ目は、時間配分が不足していたことです。アイデア出しに想定以上の時間を取られ、議論を深める時間や実作業の時間が不足しました。3つ目は、準備を始めるのが遅かったことです。後回しにする性格と準備時間の見積もりが甘かったことが原因です。今後はスケジューリングを徹底したいと思います。

 以上の反省点は他のプロジェクトや社会に出てからの仕事にも通じる部分があると思いますので、これらを改善し、残り少ないゼミ活動に尽力したいと思います。