ゼミ活動で繊維産業の歴史について学び、今回は興味深いと感じた部分を共有していきます。

ずばり、終戦後に一瞬で万の金を儲けていた産業とは「繊維産業」です。 
当時、繊維産業が儲けていた要因は二つあります。

一つ目は、終戦後に繊維関係の経済統制が撤廃されたことです。日本は戦争に伴う経済体制により、繊維産業は一時収縮していました。
終戦後には統制が撤廃され民間企業の制限がなくなり、ネクタイやマフラーなど様々な織物が織られるようになりました。

二つ目は、戦中の衣料不足から織物の需要が増加したことです。また、すぐに戦前と同レベルまで経済復興し、景気が良くなったこと。このことから織物の需要が高まったと考えられます。

以上二つの要因から、織機を一度織れば万の金が儲かるという「ガチャ万景気」といわれる景気拡大が起こりました。しかし、当時の繊維産業は生産すればするほど売れたため、質の低い製品も全国に売られていたそうです。需要の高さが物語った出来事ですね。

また、当時の技術や設備を最大限活用している会社もあります。栃木県足利市に拠点を置くガチャマンラボ株式会社です。ガチャマン時代の地場の生産背景と市場を結びつけることで、職人や工場の存続をはかり、ガチャマン時代に栄えた地場繊維産業の復権をミッションとしているそうです。

参考文献
八王子市公式ホームページ 八王子織物の歴史
https://www.city.hachioji.tokyo.jp/kankobunka/003/002/p005302.html

八王子図書館 織物のまち はちおうじ
https://www.library.city.hachioji.tokyo.jp/pdf/003.pdf

ガチャマンラボ(株)HP
http://www.gachamanlab.com/