こんにちは。ながしゼミ4期生の縫田優人です。

今回のゼミではゲストとして武州工業株式会社総務部の西川さんにお越し頂きました。最初に武州工業株式会社の企業紹介、その後「おうめオープンファクトリーに若者を呼ぶには」についてグループに分かれ、様々な意見を共有しました。これらで得たものを今回のブログを通して共有させていただきます。

武州工業株式会社について

まずは、武州工業株式会社について紹介させていただきます。

会社概要

武州工業株式会社は、創業73年を誇る老舗企業であり、製造業界で高い評価を得ています。従業員数は約150名で、男女比は7:3です。拠点は青梅市にあり、小作駅から徒歩約10分の便利な場所に位置しています。

ビジョンと社風

武州工業株式会社のビジョンは、「ものづくりで世の中の課題にチャレンジし続ける会社」であり、社員一人ひとりの成長と社会貢献を大切にしています。社風は「人を大切に」「若手の活躍」「社員同士の仲」が特徴で、今回のお話を通じてその温かさや活気を感じることができました。武州工業株式会社のX(旧Twitter)TikTokなどのSNSでもその雰囲気を感じ取れます。

事業内容

武州工業株式会社の技術として板金加工パイプ加工寸法測定治具設計などが挙げられます。 長年培ってきた1個流し生産を応用し、最新の設備に加え、高い技術力を要求される叩き加工などを組み合わせ、高品質な製品を短納期で対応しています。リードタイムの短縮化、コスト削減など、お客様に信頼されるモノづくりが強みだと考えられます。さらに、武州工業株式会社では、今まで職人技として守られてきた技術をOJTを通し技術伝承し、当たり前の技術としてシフトさせ、そのノウハウを活かし、現在もお客様から好評を頂いているようです。 その技術を活かし、武州工業株式会社では自動車業界・医療業界・半導体業界に向けた様々な製品を製造しています。具体的には、自動車業界向けではアルミオイルクーラー用パイプやアルミラジエーター用パイプを製造し、オイルクーラーやDPF配管になり、最終的に日野自動車株式会社、本田技研工業株式会社、マツダ株式会社、いすゞ自動車株式会社の自動車の部品になります。医療業界向けでは内視鏡手術用パイプを製造しています。半導体業界向けでは半導体製造装置に関連するものを製造しています。このように、製造ルートをたどると自分たちが普段触れるようなものに武州工業株式会社の製品や技術が活かされていると知り驚きました。

取り組み

事業活動以外にも地域貢献やプロジェクト活動、サークル活動など、多岐にわたる取り組みを行っています。地域貢献活動として、高校生インターンシップや小学生の社会科見学を実施し、製造業の魅力を次世代に伝えています。 その他にもデザインシンキングSDGsAI研究開発DXの推進も行っています。 また、社員が主体となって会社を良くするためのプロジェクト活動や、ボルダリングや麻雀などのサークル活動も活発に行われているようです。 そして、利益の半分を従業員に還元してもらえる制度があることに驚きました。

働く環境

武州工業株式会社は社員を大切にする企業文化を持っており、働きやすい環境が整えられています。厚生労働省からの「日本で大切にしたい会社大賞」を受賞しており、創業から70年以上にわたって経営を続けています。平均年齢は35歳で、若手からベテランまでバランスの取れた年齢構成となっています。さらに、8時間勤務・20日間の勤務体制により、仕事とプライベートの両立がしやすい環境が整えられています。

※武州工業株式会社の工場見学はこちら

武州塾

武州工業株式会社では、自己分析インターンの「武州塾」を開催しています。企業研究や自己分析を通じて、成長できる機会を学生に提供しています。ZOOMを利用したオンライン形式と対面形式の両方で実施しており、多くの学生にとって就職活動の手助けとなっています。

※武州工業株式会社採用サイトはこちら

質疑応答

企業説明後には質疑応答が行われました。西川さんからは、丁寧にお答えいただき、私たち学生は武州工業株式会社についてより深く理解することが出来ました。

おうめオープンファクトリーに若者を呼ぶには

企業紹介を終えて、武州工業株式会社も参加しているオープンファクトリーについてディスカッションを行いました。テーマは「おうめオープンファクトリーに若者を呼ぶには」です。

おうめオープンファクトリーとは

おうめオープンファクトリー」は、東京都青梅市で開催されるイベントで、地元の工場や製造業の魅力を一般市民に紹介することを目的としているものです。このイベントは、工場見学やワークショップを通じて、地域の産業や技術力を直接体験する機会を提供しています。そして、地域産業の魅力を再発見し、地元企業の認知度を向上させることや参加者に製造業の重要性を理解してもらい、地域経済の発展に寄与することを目的としています。

意見交換

学生が各グループに分かれ、様々な意見を共有しました。

各グループからは以下のような意見が出ました。

  • 若い社員さんをHPやSNSで前面に押し出すことで、若者が来やすい環境づくりになる。
  • 市と連携して小学校、中学校でポスターやプリントを配ることでオープンファクトリーの存在を知ってもらう。
  • 多くの若者は製造業や工場のことをあまり知らないので、運営側でツアーにして参加しやすくする。
  • 製造している部品が最終的にどんなものになるのか分かりやすく伝える必要がある。
  • インフルエンサーや芸能人をゲストに呼ぶことで若者が行きたくなる施策を行う。
  • 参加することで貰える「おうめオープンファクトリーらしい景品」を用意することで行きたくなるようにする。

西川さんからは「予算の問題がある」が、「運営側は若者が少ないので、若者の意見を聞くことが出来て良かった」とフィードバックを頂きました。最後に長島先生からは「その地域の歴史をひも解くことで何かが見えてくる」、「有名企業を巻き込むことで集客が可能になる」とアドバイスを頂きました。

まとめ

今回のゼミ活動では、我々学生が普段から取り組んでいるプロジェクトで得た知識や経験を活かせるモノだったと思いました。例えば、「おだじぎょプロジェクト」、「テクトレージプロジェクト」などです。それらの活動や今回のようなゼミで得たモノを地域の抱えている課題に対して、何かインパクトを残せたら良いと考えます。また、ディスカッションではもっと深い議論をできるようにしなければならないと思いました。西川さんありがとうございました。