2024/8/20
こんにちは。5期生の宅間です。暑い日が続いておりますが、皆さん体調を崩されていませんか?特に外出する際には、熱中症に十分気をつけてお過ごしください。
さて、夏休み期間中ではありますが、私は8月20日(火)に日東亜鉛株式会社にカバン持ちとして訪問させていただきました。日東亜鉛株式会社は、建物で使用される鉄の表面に溶融亜鉛メッキを施し、通常の鉄よりも錆から保護するための加工技術を提供している企業です。今回は、その加工技術が行われている現場を実際に見学させていただきました。
見学を通して気づいたことを二つ紹介したいと思います。
一つ目は、取引先から預かった鉄製品をメッキ加工して完成させるまでの工程において、人の手作業でなければできない工程が多いということです。企業の方からの説明によると、製品に器具を取り付けて吊り下げる際、製品を平行に吊り下げる必要があるそうです。しかし、その吊り下げるための器具の位置決めは、作業員の感覚に頼っているとのことでした。器具を取り付けて製品を平行にする作業は非常に難しく、自動化も難しいため、これを職人技として継承していくことが課題であるとおっしゃっていました。さらに、メッキのコーティングが終わった後の後処理では、付着した汚れを取り除く作業が必要で、これも人の目視で行われる工程でした。
二つ目は、働く人々の作業環境が非常に整っていると感じたことです。メッキ加工が行われる現場では、亜鉛を溶かしている槽が440度以上の高温で、そのような高温の設備が目の前にある作業環境は非常に危険だと感じました。さらに、猛暑の時期には熱中症のリスクも高まります。しかし、日東亜鉛株式会社では、作業の効率を考慮しながらも、作業員の体調管理に配慮した環境が整っていました。作業の合間には冷房の効いた部屋で待機でき、さらに驚いたのは、作業の合間にアイスを食べられるように冷凍庫が設置されている点です。このような取り組みのおかげで、ここ数年、作業中に熱中症になった作業員はいないとのことです。暑くて過酷な作業環境だと思っていましたが、日東亜鉛株式会社では、働く人々に配慮した作業環境が整っていると感じました。
また、企業の方に質問する時間では、「現場でも女性が活躍できる企業になるためにはどのような改善策が必要か」という話題が出ました。見学中に感じたことですが、現場には力仕事が必要になる作業が多く、どうしても女性が不利になる場面があると感じました。しかし、女性の雇用が増えることで、男性だけでなく女性の視点からの新たな品質管理方法が期待できると考えます。人の目視を必要とする細かい作業などでは、女性も活躍できる環境が見えてくると良いと感じました。
この訪問を通じて、職人技を自動化することの限界から起こる継承の問題性、厳しい環境下での作業員の体調管理を企業から整えることの重要性を改めて実感しました。今後も、多くの企業を訪問し、自分の考えを深める機会を増やしていきたいと思います。
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