2024/10/3

こんにちは。ながしゼミ4期生の縫田優人です。

秋学期が始まり、3年生の学生たちにとって大学生活も残り少なくなってきました。この時期は、学生生活の終わりが少しずつ見えてくることで、自分の学びや将来についてより深く考える大切な時期です。日々の活動や学びが、自分の目指すキャリアにどう繋がるのかを実感する機会でもあります。

ながしまゼミの学生たちは、この秋学期に各種プロジェクトを通じて社会人基礎力を養い、自分たちのスキルを実際の場で活かすことに挑戦しています。大学で学んだ知識を社会で活かすためには、講義で得た知識だけでなく、ゼミやプロジェクトで得られる実践的な経験が不可欠です。このような活動を通して、今しかできない学びを大切にし、学生生活を充実させる意義を再認識しています。

社会人基礎力とは?ジョブパスを通じた理解

秋学期の最初のゼミ活動では、社会人基礎力について確認するため、ジョブパスのプリントを使用しました。このプリントには、社会人として基本的に必要とされる「働く意識」「仕事への取り組み方」「会社の基本とルール」などが網羅されており、普段ながしまゼミで学んでいる内容と直結しているものでした。

特に、ゼミ活動で強調されているのが「報連相(報告・連絡・相談)」の重要性です。これは、社会に出てからも不可欠なスキルであり、ゼミでのプロジェクト運営を通じて日々実践的に学ぶことができます。報連相を意識することで、チームメンバー間でのコミュニケーションが円滑になり、プロジェクトがよりスムーズに進行することを実感しています。

社会人基礎力は、単に知識として学ぶだけでなく、実際の活動を通じて身につけるべきものであり、ゼミ活動がそのための絶好の機会となっています。

プロジェクトミーティングの内容と8つのプロジェクト

夏休み明け最初のゼミ活動では、8つの多様なプロジェクトに取り組むためのミーティングが行われました。各プロジェクトはそれぞれ異なる目標を持ち、異なる分野での実践的な学びを提供しています。以下に、主なプロジェクトの内容と学びのポイントを紹介します。

1.タマリズムプロジェクト

多摩市稲城市八王子市日野市町田市京王観光株式会社との連携プロジェクト。(HPはこちら
観光まちづくりをテーマに、大学生チームがアイデア企画を応募し、その実用化を目指すコンテストの企画運営。(令和6年多摩・島しょ広域連携活動助成事業

2.観光に関する発表企画プロジェクト

京王観光株式会社との連携プロジェクト。
大学のゼミごとに観光に関する研究結果を京王観光役員の皆さんの前で発表する会の企画運営。

3.Odakyu Innovation Rootsプロジェクト

小田急電鉄株式会社との連携プロジェクト。
小田急沿線の大学の連携を模索するプロジェクト。2023年度は3大学連携のシンポジウム開催。2024年度は、秦野市で「チョイスで再発見!秦野を探れ」を企画中。

4.〇じぎょプロジェクト

各自治体との連携プロジェクト。
自治体と連携して、事業所と中高生をつなぐプロジェクトの企画運営。2023年度は「おだじぎょ」を小田原市で実施し、2社×29名の中高生をつないだ。

5.信用金庫地域創生取材プロジェクト

一般社団法人全国信用金庫協会との連携プロジェクト。
機関紙「monthly信用金庫」に「大学生から見た信用金庫」を寄稿中。来年度は、学生たちが選んだ信金の地方創生の現場を視察し、その結果を寄稿予定。

6.テクトレージプロジェクト

株式会社テクトレージとの連携プロジェクト。
中小企業の魅力発信サイト「中小企業GOTCHA!」に「中小企業にいきなりインターンシップ動画」を作成。さらに、2024年度は、高校に出向き、中小企業の魅力の発信方法を実証実験。

7.探究授業の探究プロジェクト

東京都立町田総合高校他との連携プロジェクト。
高校生の探究授業をプロデュースするために、事業所との連携などを企画。2024年度は、富澤商店と連携してパンのレシピづくりから企業の業務を探求。

8.日本の和インバウンドプロジェクト

たなべ物産株式会社との連携プロジェクト。
日本の和の文化を広く伝えていくためのプロジェクトを開始するための企画をいちから産学連携で作っていくプロジェクト。2025年から、スタート予定。

プロジェクト運営で身につく力とゼミ活動の魅力

ながしまゼミでは、各プロジェクトを通じて、社会に出る前に必要な多くのスキルを実践的に身につけることができます。特に、チームでの活動を通して培われる「コミュニケーション力」「リーダーシップ」「問題解決力」などは、どの職業においても重要な社会人基礎力です。

各プロジェクトでは、学生同士が役割を分担し、協力しながら目標達成に向けて行動します。リーダーとしてグループ全体の方向性を示す人、周囲のメンバーを支えながらプロジェクトをサポートする人、あるいは積極的に企画のアイデアを提案する人など、さまざまな役割があります。このように異なる個性が集まり協力し合うことで、チーム全体としての成果を生み出す経験を積むことができます。

また、プロジェクトを進める中で、計画通りに進まないことも少なくありません。そのような場合でも、ゼミ活動を通して臨機応変に対応する力や、予期せぬトラブルを乗り越える力を養うことができます。こうした経験を積むことで、社会に出たときに自信を持って行動できるようになります。

ゼミ活動の最大の魅力は、同じ目標に向かって協力し合う仲間とともに、自分を成長させる場があることです。互いに支え合い、励まし合いながら一つのプロジェクトを完成させたときの達成感は、他では得られないものです。この経験を通して、学生たちは単なる知識以上の実践力を身につけ、社会で役立つスキルを育むことができるのです。

まとめ

夏休み明けの最初のゼミ活動を通じて、ながしまゼミの学生たちは社会人基礎力の重要性を改めて実感し、各プロジェクトに向けた準備を整えました。チームで協力し、実践的な学びを深めることで、将来のキャリアにつながるスキルを身につけています。

各プロジェクトに参加することで、地域や企業とのつながりを作り、実社会で役立つ経験を積むことができます。さらに、ゼミ内での活動を通じて得たスキルや知識を基に、他の学生たちと切磋琢磨し合いながら成長していく姿勢も養われます。今後も、ゼミの活動を通して新たな挑戦を続け、得た知識や経験を将来に生かせるよう、意欲的に取り組んでいくことが期待されています。

このような経験を重ねることで、学生たちはより実践的な力を身につけ、社会人としての準備を整えていくのです。今後の活動に向けて一層の意気込みを胸に抱き、引き続き成長を続けていくことを願っています。(ちょっと先生目線でした(笑)。)