こんにちは。私は今回でブログを書くことは、2回目になります。

テーマは、小田原市の地場産業についてです。

温暖な気候と豊かな自然に囲まれた小田原市は、約500年の歴史がある城下町です。東海道屈指の宿場町として古くから栄え、様々な文化の交流が行われてきました。その歴史の中で自然の恵みと文化を生かし、蒲鉾や干物、そして提灯や漆器などの名産品が生み出され、それは現在にも伝えられています。

数ある小田原ならではの名産品の中から今回は、蒲鉾と提灯についてピックアップしました。

小田原蒲鉾は主に鈴廣で製造されています。起源は江戸時代とする説と戦国時代とする2つの説があるそうです。いずれにしても、相模湾が広がる小田原では多くの魚が採れることが背景にあります。また、小田原で蒲鉾を製造している企業同士で組合組織(小田原蒲鉾協同組合)を設立しています。これは、明治時代中頃から続いています。良質な魚と水を原料に、ツヤがあり、弾力ある歯ごたえの小田原蒲鉾は地元の人々はもちろん、県外からの観光客にも人気があります。

小田原提灯は山崎提灯店で製造されています。明治時代から続く老舗であり、現在も小田原提灯の継承に貢献しています。江戸時代中期、小田原の提灯職人の甚左衛門という人が箱根越えの旅人のために考案し、売ったことが起源とされています。使用しない時は折り畳める構造になっており、また雨などにも強いことが特徴で、夜を歩く旅人には欠かせないものだったそうです。現在では、伝統行事の小田原ちょうちん祭りに受け継がれています。

こうして約500年も小田原の伝統が受け継がれているのは、近くに海がある事など、恵まれた自然環境が背景にあると述べました。しかし、それだけでなく戦国時代、小田原に城下町としての礎を築き上げた北条氏や、数々の名産品を創り出した職人たちの存在が、小田原だけが持つ魅力を生み出したのでしょう。そして、その魅力を受け継いで行こう、という人々の思いが現在にまで繋がっているからこそだと思いました。

<参考・引用元>

・小田原市 公式HP  2020年6月24日

www.city.odawara.kanagawa.jp/encycl/wazabito/chochin.html

・小田原市 地場産業振興協議会   2020年6月24日

http://www.odawarajibasan.jp/kamaboko/union/